豪ドル上昇の要因
三菱UFJ投信は、2012年11月26日に「豪州特集 vol.12 豪ドルの中期展望」と題したレポートを発表した。
レポートによると、豪ドルは年初来高値に迫る水準まで上昇しているということだ。足下の要因として考えられるのは円サイドが強く、海外勢による政府日銀一体の追加金融緩和・円安誘導策期待だ。
中期的展望
中期的には対円で豪ドル高が進展すると見ている。投資環境としては、
・世界の一次産品需要は今後も増加し、世界トップクラスの一次産品の輸出余力を有する豪州は、世界の中でのプレゼンスを維持するとともに、今後も格付会社の安定的な評価を確保する
・外貨準備の通貨分散は徐々に進展しており、今後も豪ドル選好要因となりうる
・円サイドでは、貿易赤字が継続するなか、米国の金融緩和政策が転換した場合は更なる円安の進展が予想される
としている。
対中国の輸出は?
豪州最大の輸出相手国は中国である。景気減速と政治体制への懸念から豪州の中国向け輸出は前年割れの状況が続いてきた。
しかし、中国の2020年までに一人あたりの国民所得を2010年対比で2倍にする発言もあり、中期的には中国の所得水準の向上に比例して、豪州からの輸出も拡大するとみている。
また、豪州は世界トップクラスの一次産品輸出余力を持っており、一次産品需要の増加とともに輸出全体の伸びも増加していくだろうとしている。
三菱UFJ投信のファンド
豪ドルに関連する三菱UFJ投信のファンドでは、豪ドル建ての公社債を主要投資対象とする三菱UFJ豪ドル債券インカムオープン (愛称:夢実月)がある。2012年11月28日の基準価額は9583円、純資産総額は2063.79億円。
豪州特集 vol.12 豪ドルの中期展望
http://www.am.mufg.jp/text/20121126rinji.pdf三菱UFJ豪ドル債券インカムオープン
http://www.am.mufg.jp/fund/920894.html