中国についてレポート
ピクテ投信投資顧問が2012年12月6日にレポートを発表した。ピクテ新興国株式ファンド(毎月決算型)の販売用資料として作成されたこのレポートでは、上海総合指数の低調と香港市場の回復について述べられている。
上海市場に上場する人民元建てのA株を中心に構成される上海総合指数は低迷しているが、一方で香港市場は回復基調にあると指摘。香港市場の回復要因は、経済の回復の兆しが見えつつあることで、売買高の約半分を占める敏感な海外投資家が資金を流入させていることにあるとしている。
海外の機関投資家の動きとして
・中国の経済成長ペースや企業業績見通しの底打ち感
・歴史的な割安感などに対して中国の国内投資家に比べて敏感で、いち早く反応し、中国株式の買いに転じている
ことを指摘。この影響で、香港市場の代表的な株価指数である香港ハンセン指数が回復基調にあると述べている。
低迷している上海総合指数の主な構成企業であるA株の取引主体は一部の的確海外機関投資家を除けば主に中国国内の投資家であり、香港ハンセン指数とは属性が異なる。このことが、上海と香港の2つの指数の動きが異なる要因だとしている。
A株の組み入れ比率高まるか?
今後の方針については、
より経済・企業業績の回復が鮮明となれば、中国投資家の投資マインドも回復に向かい、上海総合指数もいずれ回復トレンドとなると見ています。
と述べられている。
現在ピクテ新興国インカム株式ファンド(毎月決算型)の中国組み入れ企業の殆どは香港上場のものだが、今後の回復次第で魅力的なA株が増えれば組み入れを高める可能性も示唆した。
ピクテ新興国インカム株式ファンド(毎月決算型)の2012年12月5日現在の基準価額は4368円、純資産総額は391.899百万円。分配金は2012年7月10日から2012年11月12日まで、各決算日ごとに75円。
ピクテ・ファンド・ウォッチ
http://www.pictet.co.jp/wp-content/uploads/2012/12/FF_shinkoin_20121206.pdfピクテ新興国インカム株式ファンド(毎月決算型)
http://www.pictet.co.jp/funds/all_funds/shinkoin