20円の引き下げ
日興アセットマネジメント株式会社が運用する、「高金利通貨コレクション」が2012年12月12日に決算を行い、分配金を税引き前1万口あたり60円から同40円へと引き下げた。
高金利通貨コレクションは、2011年11月の決算時においても分配金額を引き下げしているが、その後の市場環境も大きな改善へは向かわず、投資家のリスク回避姿勢が高まる局面において高金利通貨が売られた影響を大きく受けることとなり、基準価額は軟調な推移をたどったということだ。
市況の動き
ファンドの基準価額は、2012年はじめから11月末までの期間でみると10.24%の上昇となった。市況としては、2012年1月から3月末にかけて高金利通貨は上昇。欧州債務問題が落ち着きを見せはじめたことや、米国経済への回復期待の高まり等が要因として考えられる。
5月以降はギリシャのユーロ離脱の可能性が高くなったこと、中国経済の成長鈍化への懸念などから投資家のリスク許容度は低下。高金利通貨は売られた。
夏以降は市場は落ち着きを取り戻し、過度な懸念は後退。欧州債務問題への対応策が明確化しはじめたこと、欧米の金融当局の金融緩和策の打ち出しが相次いだことなどが影響した。
今後の動きに期待
高金利通貨コレクションは2012年11月末現在、南アフリカランド 、ブラジルレアル 、ポーランドズロチ、トルコリラ、メキシコペソ 、オーストラリアドル 、ノルウェークローネ、インドネシアルピア、チリペソ、ロシアルーブルで構成されている。新興国の通貨への投資比率が8割と高いが、
世界の金融市場が落ち着きを取り戻す中、再び新興国に資金が流れ込んだ場合、当ファンドのパフォーマンスも改善することが期待されます。
と述べている。
2012年12月12日付の高金利通貨コレクションの基準価額は4170円、純資産総額は792百万円。
「高金利通貨コレクション」の分配金について
http://www.nikkoam.com/files/lists/news/20121213_01.pdf高金利通貨コレクション
http://www.nikkoam.com/products/detail/940968/report