以前にも引きさげ
新光投信の「高金利通貨ファンド」が、2012年12月10日に第55期決算を迎えた。分配金は前期の30円(1万口当たり、税引き前)から20円(同)に引きさげられた。
分配金を引きさげた理由については、金利低下などの足元の投資環境と、分配対象額の水準などを総合的に勘案した結果としている。
高金利通貨ファンドは、昨年の第43期決算日(2011年12月8日)においても、分配金を50円から30円に引きさげている。
引き下げの背景
ギリシャなどユーロ周縁国のソブリン・リスクの継続と、米国・中国などの景気減速懸念の高まりなどから世界的に金融緩和傾向が強まった。先進国・新興国両方において金利低下傾向が継続したため、利息収入が減少したということだ。
の投資先であるグローバル高金利通貨マザーファンドの最終利回りも低下している。2011年12月8日の第43期決算日には7.14%だったが、2012年11月8日の第54期決算日には5.42%となり、2%を超える低下となっている。
今後の運用方針について
今後については、世界的な景気回復がゆるやかなものになる可能性も考えられる中、やや値動きの荒い展開になることも想定。
各国のインフレ動向や各通貨のイールドカーブの形状に留意しながら、ポートフォリオ全体で中立水準を維持する方針です。
と述べている。
高金利通貨ファンド基準価額は2011年12月8日の第43期決算日に5162円。直近の第55期決算日(2012年12月10日)には5441円。この間の分配金累計額は350円。
「高金利通貨ファンド」分配金に関するお知らせとQ&A
http://www.shinkotoushin.co.jp/news/info_file/高金利通貨ファンド
http://www.shinkotoushin.co.jp/fund/db/18255.html