レアル、資源国通貨コースで引下げ
アムンディ・ジャパン株式会社は11日、同社の取り扱う「アムンディ・欧州ハイ・イールド債券ファンド」のブラジルレアルコース、資源国通貨コース、豪ドルコースについて、収益分配金の見直しを行ったことを決定したと発表した。
これは、これら各ファンドが2012年12月10日に決算を行ったことに伴うもので、決定はいずれも中長期的に受益者の利益に資する運用を継続する観点から、現在の基準価額の水準、収益分配方針等を総合的に勘案した結果としている。
発表資料によると、第23期を迎えたブラジルレアルコースで、前期決算時の140円から120円(1万口当たり・税引前)に、同じく第23期の資源国通貨コースで、前期決算時の135円から115円(1万口当たり・税引前)に引下げが実施されている。
(交付目論見書より参考画像)
豪ドルコースでは引上げに
一方、第14期を迎えた豪ドルコースでは、前期決算時の100円から120円(1万口当たり・税引前)となり、引上げが実施されている。
引下げが実施されたブラジルレアルコースでは、基準価額の下落を受け、これまで段階的に分配金の引下げを行ってきたが、基準価額の大きな回復は見られず、同ファンドの2012年10月31日時点の基準価額は5908円に、税引前分配金を再投資した際の設定来騰落率は-9.54%となっているという。
また同じく引下げとなった資源国通貨コースも下落傾向で、2012年10月31日時点の基準価額が7044円、税引前分配金を再投資した設定来の騰落率が-3.03%となったそうだ。
これら2つのコースでは、欧州ハイイールド債券からの利金収入、債券・為替の値上がり益、為替ヘッジ取引プレミアム等の収益が分配金の額を下回っており、現在の基準価額水準を考慮すると、分配金を引下げるべきと判断されたという。
逆に引上げが実施された豪ドルコースの基準価額は、2012年10月31日時点で10867円、税引前分配金を再投資した際の設定来騰落率は+19.11%と堅調な推移をみせている。こうした基準価額の上昇により、分配対象額も増加傾向にあり、引上げが適当と判断されている。
なお、同じ「アムンディ欧州ハイ・イールド債券ファンド」シリーズのユーロコース、トルコリラコース、円コースでは前期決算時の分配金水準が維持されるものとなった。
アムンディ・ジャパン
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