韓国大統領選が与える影響は
2012年12月19日に行われた韓国大統領選についての市場の反応や今後の見通しについて、三井住友アセットマネジメント株式会社がレポートを発表している。
韓国大統領選の結果は保守派の与党であるセヌリ党の朴槿恵氏が韓国初の女性大統領となった。朴氏は2013年2月25日に就任予定で、任期は5年。
経済と為替
経済政策としては李明博政権下で拡大した格差の是正に取り組む姿勢であり、大企業を支援する輸出促進策から内需拡大策への転換を掲げている。
株式市場は選挙結果を好材料と受け止めそうだ。理由としては、
・現状の財閥系企業の統治体制について容認的で、財閥改革を緩やかに進める方針であること
・格差是正と成長の両立を目指す姿勢であること
などが考えられる。
為替政策については、どちらかといえば大企業に近い立場で、ウォン高容認姿勢に強くは傾かないと予想されている。ただし従来のウォン安誘導方針が国内の購買力低下や物価上昇につながったとして風当たりが強いため、朴氏の政権下では為替介入などのウォン安政策は取りにくそうだ。
今後の市場では政策転換の成否や世界で活躍する大企業への影響等に注目が集まるのではないかとレポートはまとめている。
関連ファンド紹介
三井住友アセットマネジメントの関連ファンドとしては、韓国内需関連株式ファンドがある。2012年12月25日現在の基準価額は8291円、純資産総額は918百万円。
マーケットレポート(三井住友アセットマネジメント)
http://www.smam-jp.com/market/report/keyword/__icsFiles/韓国内需関連株式ファンド
http://www.smam-jp.com/fund/top/1215890_1551.html