2012年11月13日提案の変更を正式決定
野村アセットマネジメント株式会社は9日、同社の取り扱う「上海株式指数・上証50連動型上場投資信託」(証券コード:1309)について、投資信託約款の内容変更を正式に決定した旨発表した。
それによると、2012年11月13日に提案された変更について、2013年1月8日、書面決議を行い、結果、賛成受益者の数が基準日となっていた2012年11月30日における議決権を行使できる受益者の半数以上であって、かつ賛成受益者の受益権の合計口数が、議決権を行使できる受益者の受益権の合計口数3分の2以上を満たしたため、決定されたという。
同社はこの結果を受け、予定通り約款の変更届出を行い、2013年1月30日付で変更を実施するとしている。
(変更提案発表時資料より参考図)
ファンド・オブ・ファンズへ、および金銭解約型へ変更
今回決定された主な変更点は2つある。まず1つ目は、運用方法の変更で、その方法をファンド・オブ・ファンズ方式へ変更するという。これは、中国当局から認可を受けたQFII制度の投資枠を利用するために行うもので、これで実質的に中国A株を投資対象とできるようになる。
野村アセットマネジメントでは、QFII枠を利用した中国A株への実質的な投資を開始することにより、この基準価額と上証50指数との連動性が高まる可能性が大きくなると想定しているという。
また2つ目は、これまで当初設定時の関連法令諸規則により、金銭による一部解約は行えず、代わりに受益権と投資する有価証券との交換が行えるものとしてきたが、その該当する法令諸規則が改正されたことから、今後はこの上場投資信託でも金銭による一部解約ができるように、約款を変更するというものだ。ちなみに、この変更実施後は、受益権と投資する有価証券との交換は行えなくなる。
なお、こうした変更は実行されるが、同上場投資信託は継続して大阪証券取引所に上場され、売買取引はこれまで通り行える。
野村アセットマネジメント 証券投資信託約款変更のお知らせ
http://www.nomura-am.co.jp/koukoku/pdf/上海株式指数・上証50連動型上場投資信託
http://www.nomura-am.co.jp/fund/