マツダは20日、ガソリン1リットル当たりの走行距離が30kmという、低燃費を実現した小型車「デミオ」を来年前半に発売すると発表した。ガソリン車としては国内トップの燃費性能で、ハイブリッド車(HV)と同レベルを達成したことになる。これを毎日新聞などが報じている。
新開発のエンジンは、ガソリンの不完全燃焼を防ぐなどして燃焼効率を高めた「スカイアクティブ」を搭載し、現行比15%改善している。
新デミオの価格については、ホンダが今月発売した小型車「フィットHV」(159万円)より安くする方針という。またデミオ以外の小型車にも、11年後半以降、新エンジンを搭載。同社の強い欧州などで販売するディーゼル式には12年以降に搭載し、16年までに世界販売の8割以上を新型エンジン車にする方針とのことだ。
各社のエンジン開発競争がますます激化
低燃費技術ではHVが注目されているが、バッテリーやモーターなどが高価のため、「ベースとなるガソリン燃費を上げることが重要」(ホンダの伊東社長)としており、各社ともエンジン開発に力を入れている。
国内では日産自動車が小型車「マーチ」(燃費は26km)を7月に発売。ホンダのフィットHV(同30km)や、来年発売予定のダイハツ工業の軽自動車「イース」(同30km)なども燃費を競っており、HVも含めた低燃費競争がますます激化しそうだ。
なおマツダの山内孝社長は同日、筆頭株主の米フォード・モーターが大半のマツダ株売却を検討していることに関連し、フォードとの戦略的提携関係に変わりはなく、他社との提携は考えていないとしている。
マツダ
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