会社内の各組織を集約化した「パワー&システム研究所」
古河電気工業株式会社(以下 古河電工)がスマートグリッド技術の研究・開発を行うための機関「パワー&システム研究所」を10月16日付で設置した。
「パワー&システム研究所」は、古河電工内の研究開発本部の環境・エネルギー研究所の一部とファイテルフォトニクス研究所の一部を集約したもので、スマートグリッドを取り込んだ送配電技術や通信技術を研究・開発するのが目的。
持続的な地球環境の保全のため、クリーンエネルギーの開発や電力消費の抑制などが世界各国で求められている。米国では昨年グリーン・ニューディール政策を発表し、中国、インド、ASEANなどもスマートグリッド政策を掲げている。
電力送配システムに人工知能を乗せたスマートグリッド
発電設備と送配電設備、それに工場や店舗や一般家庭などの電力機器の3つを、情報通信ネットワークで1本につなぎ、人工知能によって電力需給バランスを最適化するというのがスーマートグリッドだ。
スマートグリッドによるインフラ整備は電力会社、電機メーカー、IT通信企業などの関連業界が協力し合い、国や自治体から巨額の公共投資を仰ぐ必要がある。だが日本はこれらの諸事業において高度の技術を有しているため、スマートグリッド構想は成長戦略の柱として期待できる。
古河電工
http://www.furukawa.co.jp/what/2010/kenkai_101015.htm