「企業と生物多様性イニシアティブ」(JBIB)は、会員企業の生物多様性の保全への取組み推進状況について、第1回目の評価を9月にかけ実施し、このほど公表した。
JBIBは、生物多様性の保全と生物資源の持続可能な利用の実現方法を社会に提供することを目指しており、三井住友海上火災保険や鹿島、リコーなど生物多様性の保全に積極的に取り組む民間企業33社により構成される。
今年5月に策定した、生物多様性に対し責任ある企業として為すべき本質的な12項目からなるチェックリスト「JBIB チャレンジ2020」では、2020年までに各項目の達成水準を高める方針を示している。
第1回評価は、多くの企業が生物保全推進していると
第1回目の評価を8月時点で行ったところ、「(一部でも取組みが)できている」と回答した企業の割合が最も高かったのは、「
生物多様性の保全について役員、社員の啓発教育を推進している(93.9%)」という項目だったという。
さらに、企業のビジネスそのものに深く関わりのある項目は、実行が易しくないにも関わらず、「
生物多様性の保全に配慮した原材料や物品の調達基準を定めて運用している(66.7%)」、「
製品やサービスのライフサイクル全般にわたり、生物多様性への影響を配慮した取り組みを行っている(72.7%)」といった項目で、多くの企業が「(一部でも)できている」と回答したという。
JBIB では今後、各項目の推進状況をJBIB 全体として毎年評価を行いながら、2020 年までに達成レベルを高めることにチャレンジしていくとしている。
「企業と生物多様性イニシアティブ」(JBIB)
http://www.jbib.org/