羽田・成田両空港の発着枠が増えたことから、日米両政府は25日、両国を結ぶ航空会社の路線や便数、運行ダイヤを自由に設定できる「オープンスカイ」協定に調印した。読売新聞などが報じている。
航空連合間の競争により、運賃等の利便性向上に期待
両国の航空会社に独占禁止法の適用除外(ATI)を認めるもので、航空事業での提携強化ができるようになるため、航空連合間での競争を促し、経営の効率化を誘うことで運賃が下がるなど、利用者にとっては利便性向上が期待できるもの。
これまで日本は、需要の高まりに発着枠確保が追いつかず、日米間の国際路線や便数は政府間の協議により決めてきた。したがい、本格的な同協定を結ぶのは今回が初めてだ。
これにより、空港の発着枠を持つ航空会社は、自社の経営判断で自由に就航設定が可能となる。また同じ国際航空連合に参加している企業間で、これまで認められなかった運航スケジュール調整や料金の統一ができるようになる。
航空連合の「ワンワールド」には日本航空とアメリカン航空が、また「スターアライアンス」には全日本空輸とユナイテッド、コンチネンタル航空がそれぞれ加盟しており、日米間を結ぶ太平洋路線がATIの対象となる。同一連合内でのマイレージ相互運用も行われる見込みだ。
ワンワールド
http://ja.oneworld.com/enja/スターアライアンス
http://www.staralliance.com/ja/読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/