紀伊国屋書店が、紙の本と電子書籍の両方を扱うことでの相乗効果を狙って、電子書店「紀伊国屋書店 BookWebPlus」を年内にも開設するという。
店舗を持つ書店では国内初の試みで、他の大手書店も追随する可能性が高く、これで電子書籍の普及が一気に加速する可能性がある。 朝日新聞などが、これを報じている。
同店によると、当初開設時の電子書籍には光文社や講談社などの約1200タイトルを揃え、その後1年以内に3万タイトルに増やす計画で、紙の本は約80万タイトルを揃えるという。
当面はiPadとiPhone向けで、本より割安価格に
電子書籍は当面、米アップル社のiPadとiPhone向けで、ユーザーは、ソフト配信サイトの「アップストア」が無料提供している専用アプリを介して購入することになる。また今後発売される電子書籍端末にも、条件が合えば対応するとしている。
価格については、多くが紙の本より2割から5割安くなるとともに、キャンペーンとして、光文社新書の一部で紙の本を買うと電子版が無料でダウンロードできるとのこと。
同店としては、来年には米アマゾン社の電子書籍専用端末「キンドル」の日本版が発売される見込みのため、その前に市場の主導権を握る狙いがあるようだ。
紀伊国屋書店
http://www.kinokuniya.co.jp/朝日新聞
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