パナソニックが、既にトヨタも出資している米EV(電気自動車)メーカーのテスラ・モーターズと資本提携をし、テスラ社の株式を数%取得するという。
EV車載電池の共同開発に取り組むもので、EVで先行する同社とタイアップすることにより、先端環境車の分野での国際競争力を強化する狙いだ。これは、4日の日本経済新聞が報じている。
異なるタイプのリチウムイオン電池で「ニ正面作戦」に
テスラ社のEVに搭載する電池は、自動車大手が採用する電池とは方式が大きく異なり、パソコンなどに使うリチウムイオン電池を数千本搭載する形のため、この方式が普及することになればパソコンなどの汎用電池が広く応用できることとなる。
一方、来年統合する予定の三洋電機は、EV/HV向けエコカー専用の大型電池で世界の自動車大手を顧客としており、両社を合わせるとリチウムイオン電池では世界シェアの3割を占める。
市場が生まれたばかりのエコカー電池は、この先の技術革新予知が大きく、専用電池が今後も主流とは限らない。EV向け電池を巡っての内外電機大手との競争が激化する中、パナソニックには「ニ正面作戦」で主導権を確保する狙いがある。
パナソニック
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