2日午後の東京外国為替市場で、豪ドルが対円で79円台半ばから80円台半ばへと急伸している。
今日開催されたRBA(豪州中銀)理事会で、6カ月ぶりに政策金利を0.25%引き上げ年4.75%とすることが決定したため、金利据え置きを見込んでいた市場予想と異なった結果を受け、豪ドル買いが強まったもの。モーニングスター社などが報じている。
豪ドルは米ドルに対しても約1%上昇、0.998米ドル付近にまでなっており、10月15日につけたパリティー(等価)に迫っている。
インフレ圧力の高まりから、来年は更なる利上げも!
この背景には、豪州の労働市場がタイトとなっていることがあり、RBAは会合後の声明文で、
「過去2年間にわたったインフレ鈍化はおそらく終了に近づいている。インフレ率は向こう数年間上昇する可能性がある」
とし、インフレ圧力の高まりが今回の利上げ決定の根拠としている。
なお今回の利上げは、豪中銀のスティーブンス総裁が9月20日のフォーラムで年内利上げを示唆していたこともあり、予想通りとみる向きもある。そして来年にかけ、更なる利上げがありそうな情勢としている。
モーニングスター社
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