中国商務省の姚堅報道官が2日、国営新華社通信に対し、「(来年のレアアース輸出枠については)いくらか減少する」と述べ、今年よりもさらに削減する方針を明らかにした。同日の読売新聞などが伝えている。
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今年の輸出枠は昨年比4割減、来年はさらに…
また同報道官は、具体的な数字は明らかにしなかったものの、
「近年、輸出枠はすでに大幅に減っており、来年の削減幅は大きくはならない」
との見通しを示したという。既に中国政府は、今年の輸出枠を昨年に比べて4割減らしている。
これについては、同省の陳健次官が前日の記者会見で、
「中国が輸出を拡大することはますます困難になっており、最近の人民元上昇が輸出増を妨げている要因の一つ。国内の原料価格上昇や世界経済の不透明性も輸出を圧迫する。」
「(輸出削減について)許可枠の大幅な削減があるとは思わない。ただ、管理システムとしての割当制度がある。」
などと語っていた。
レアアースは、多くのハイテク製品に欠かせない素材だ。世界のレアアース生産のおよそ97%を占めてきた中国だが、日米など各国は、もはやこれまでの中国一辺倒の調達路線から転換せざるを得ない状況になったことは間違いない。
読売新聞
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