タタ・モーターズの連結純利益が100倍
インドの大手自動車メーカーであるタタ・モーターズが11月9日、今年度第2四半期(7~9月)の決算を発表した。それによると子会社であるジャガー・ランドローバーなどを含めた、連結での総売上高は2878億2000万ルピー(約5270億円)となった。これは前年同期に比べて約37%の増加。
また連結純利益は222億3000万ルピー(約410億円)。前年同期が2億2000万ルピー(約4億円)だったのでおよそ100倍の増益となった。
ジャガーとランドローバーの売上げが大きく増加
増益の大きな要因は、世界経済回復によるジャガー・ランドローバーの売上げの伸びによるもの。ジャガー・ランドローバー部門は、今期の純利益が171億5000万ルピー(約320億円)となっている。これらの高級ブランド車は、特に中国やロシアでの販売の伸びが顕著であった。
かつてはイギリスのモーター産業の象徴的存在でもあったジャガーは1989年に米国フォードグループに売却。そして2008年にフォードからタタ・モーターズに渡った。ランドローバーも2000年にフォード傘下に入るものの2008年にジャガーとともにタタ・モーターズに売却された。
高級ブランドでありながら、企業収益にとってはマイナスであり続けたジャガーとランドローバーが、新興自動車メーカーの増益の最大要因になったことで、欧米の報道各紙はこのニュースを大きく取り上げている。
タタ・モーターズ
http://www.tatamotors.com米国Yahoo!
http://news.yahoo.com/s/ap/20101109/ap_on_bi_ge/as_india_earns_tata_motors