秋田県能代火力発電所・福島県原町火力発電所で運用
東北電力が、秋田県能代市の能代火力発電所、および福島県南相馬市の原町火力発電所に木質バイオマス燃料(木質チップ)を導入することを決定した。同電力会社の11月15日付のプレスリリースにて発表している。
これら2つの火力発電所は石炭を主燃料としており、木質バイオマス燃料も運用する。木質バイオマスは地元産のものを使用。福島県と宮城県の林業関係者から地元のチップ加工会社へ原料の木材が渡り、チップへと加工される。加工チップを東北電力が使用するという流れだ。
木質バイオマス燃料の原料木材は、地元で伐採した原木で曲がりが大きかったり細すぎたりなどで建築用材に適さず、他にも用途も持たないものを使う。
CO2削減・森林環境保全・地域林業の活性化を狙う
木質バイオマス燃料の使用で、能代火力発電所ではCO2削減が年間約3万トン、原町火力発電所ではCO2削減が年間約5万トンになる見込みだ。
これまで使途が見つからずに放置せざるを得なかった未利用材も、今後は伐採され、それにより森林環境の保全が図られる。そして地域林業もまた、活性化が期待される。
能代市と原町の両火力発電所での木質バイオマス燃料の運用は
2011年12月頃から開始の予定。
東北電力・プレスリリース
http://www.tohoku-epco.co.jp/news/normal/1181915_1049.html東北電力・pdfファイル
http://www.tohoku-epco.co.jp/ICSFiles/afieldfile/2010/11/15/ab.pdf