三洋電機は、太陽光を電気に変えるセル変換効率が21.6%と世界一高い「 HIT 太陽電池 Nシリーズ」を、来年2月より欧州で発売する。
発電効率が従来より高まり、住宅の屋根向き
同社によると、従来品の接合部等の最適化により、変換効率を0.5ポイント向上させ21.6%としたもので、これまで世界最高だった米サンパワー製(変換効率21.4%)を上回ったという。
太陽電池セル間を接続しているタブを従来の2本から3本として電気的ロスを低減、さらに1本当たりのセル接続タブの幅を細線化することで太陽電池セルの受光面積を拡大、より多くの太陽光を取り込め発電効率が高まったもの。
このため、設置面積の限られる住宅の屋根などに向いているとのことだ。
来年2月から欧州で発売、温度特性にも優れる
欧州各国に導入されている電力買い取り制度である Feed-in Tariff(FIT)制度に対してのメリットが得られることもあり、来年2月から欧州で発売する予定としている。また来年度中には、国内販売するとのこと。
またHIT太陽電池は、変換効率だけでなく温度特性に優れているという特長もあり、一般的な結晶系シリコン太陽電池と比べ高温時の出力低下が少なく、設置面積あたりの年間予測発電量が約44%向上するという。
三洋電機(株)
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