現地企業と共同でプロジェクト運営会社に出資
伊藤忠商事株式会社(以下伊藤忠商事)が、ベトナム国営石油・ガス総公社ペトロベトナムグループのペトロベトナムオイル社などと共同で、燃料用バイオエタノール生産事業に参画することを発表した。
プロジェクト運営会社であるオリエントバイオフューエルズ社に共同出資し、本ベトナム南部ビンフォック省に工場を新設する。そこで植物の一種であるキャッサバを原料としたエタノールを生産する。商業生産の開始は2012年春からで、年間10万キロリットルの生産量になる見込み。
工場建設などの総投資額は約100億円。伊藤忠はうち20億円弱を出資。同工場で生産されたバイオエタノールは、ペトロベトナムオイル社傘下のガソリンスタンドなどを通じて市場に販売される。
車社会が本格化、エタノール混合ガソリンも販売
ベトナム商工省ではガソリン消費の抑制と環境対策の両面から、燃料エタノール導入に関る法制度策定している。ペトロベトナムオイル社は2010年8月、5都市でエタノールを5%混ぜた「E5」の販売を開始した。15年には10%混合の「E10」の導入も検討しているという。
伊藤忠が海外でバイオエタノールの生産事業を行うのは、ブラジル、フィリピンにつぐ3カ国目。
伊藤忠商事
http://www.itochu.co.jp/ja/news/2010/101206.html