世界同時不況で2009年4月から一時閉鎖
株式会社村田製作所(以下村田製作所)が、同社100%子会社の株式会社金沢村田製作所(以下金沢村田製作所)が保有する仙台工場を、2011年1月1日付けで再稼働させることを発表した。
金沢村田製作所は仙台工場を2008年7月25日に設立。だが同年9月のリーマン・ブラザーズ経営破綻からの世界同時不況のため、電子部品の需要も落ち込み、同工場を2009年4月から閉鎖してきた。
今後は金沢事業所と仙台工場の2拠点体制
新興国で経済成長が進み携帯電話の普及台数が大きく増加していること、部品搭載点数の多いスマートフォンの人気が高まっていることなどで、携帯電話の市場では部品の需要も強まった。
表面波フィルタや高周波部品などの生産を行う金沢村田製作所は、こうした状況を受けて、仙台工場を来年1月から再稼働させることを決めた。同工場では携帯電話の基幹部品である「弾性表面波フィルタを生産していく。
仙台工場の従業員は現在金沢で勤務しているが、今後は再稼働後の生産状況に応じて仙台へ帰任させる予定。また、1月1日から4日までは休日のため実際に生産再開となるのは1月5日からだ。
村田製作所
http://www.murata.co.jp/new/news_release/2010/1129/index.html金沢村田製作所
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