日本工作機械工業会(日工会)は9日、工作機械の11月受注速報を発表した。
これによると、受注総額は967億円と前年同月の2倍に達し、これで受注額が前年同月を上回るのは、12カ月の連続となる。
JIMTOFもあり前月比20%増、前年同期比外需は3倍に
前月との対比でも、受注総額は20,5%増加しており、この内訳は内需が22.8増、外需が19.5%増だった。この背景には、11月初旬にかけ、東京で開催された「日本国際工作機械見本市(JIMTOF2010)」での新製品発表などが、発注機運を誘ったものとみられる。
受注は、前年対比で内・外需ともに倍増していて、前年同期の累計でみると、外需が288%と3倍近くと著しい伸びを示している。中国などのアジア市場で自動車や建設機械が好調なのと、米国の航空機での需要が伸びているためという。
前年は一昨年秋のリーマン・ショックから大きく落ち込んだものの、ここに来て回復基調が鮮明になっている。10年の通年では、3年ぶりのプラスに浮上することとなる。
日本工作機械工業会
http://www.jmtba.or.jp/