ハイブリッド型総合書店運営目的の共同事業会社
大日本印刷(DNP)とNTTドコモおよびDNPの子会社CHIグループは7日、紙と電子の書籍を販売する新しいタイプのハイブリッド型総合書店の運営を目的に、共同事業会社「(株)トゥ・ディファクト」を設立することで合意した。
新会社の出資金は9.8億円で、DNPが51%、ドコモが40%、CHIグループが9%の出資比率となり、設立日は12月21日予定という。
この設立により、スマートフォンやタブレット型端末など多様化する端末で、ユーザーがいつでもどこでも利用できる電子出版市場の発展と、紙の書籍と電子出版コンテンツのハイブリッド型サービスの普及を促進させるという。
新会社の主な事業は、
〇1.インターネットを使用した紙と電子の書籍販売を行うハイブリッド型総合書店の運営
〇ドコモのスマートフォンやタブレット型端末、ブックリーダーなどを含む多様な端末に対応したオープンなハイブリッド出版配信プラットホームの構築と運営
〇電子書籍や紙の書籍を販売するオンライン書店、リアル書店を連動させたマーケティング、プロモーションなどのサービスの提供
としている。
ドコモの端末向けに1月上旬から電子書籍販売を開始
新会社の取組みでは、ドコモが持つ情報配信システムや決済システムとDNPのハイブリッド型総合書店『honto(ホント)』をベースに、ドコモのスマートフォン、タブレット型端末、ブックリーダーに対し、2011年1月上旬から電子書籍の販売を開始するという。
また今後、大手出版社をはじめとする約200社から約10万点をめどにコンテンツの拡充を図り、多様な電子書籍フォーマットのコンテンツに対応した電子書籍を販売することを目指す。
サービス開始当初は、ドコモのスマートフォンなど7機種(Xperia、GALAXY S、GALAXY Tab、LYNX 3D、REGZA Phone、Optimus chat、SH-07C)※のマルチデバイスに対応していく予定とのこと。
※REGZA Phone、Optimus chat、SH-07Cの3機種は、今後発売予定
なお今後、DNPはhontoのサービスを新会社に移行する。さらにCHIグープのオンライン書店「bk1(ビーケワン)」のシステムを新会社と統合させるほか、グループの丸善、ジュンク堂、文教堂グループホールディングスとも連携を図り、「電子書籍販売」「オンライン書店」「リアル書店」を連携させたサービスの提供を目指すとしている。
(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/大日本印刷(株)
http://www.dnp.co.jp/CHIグループ(株)
http://www.chi-group.co.jp/