元ドイツ証券副社長・武者陵司氏によると、2011年は世界的株高が期待でき、中でも日本株が注目され、株価復活のターニングポイントになるという。
理由は、11月にスタートしたFRB(米連邦準備制度理事会)のQE2(量的金融緩和第2弾)に伴い、米景気の二番底懸念が払拭されたためとしている。これは、NWES ポストセブンが伝えたもの。
米景気回復でリスク資産へ、最安な日本株に注目が
米国の景気回復とともに、投資家シナリオがデフレからインフレに変わり、株式などのリスク資産へ資金が回帰する。この際、先行高となっている新興国ではなく、先進国、中でも日本株が注目されると予想している。
米国株以上に歴史的割安局面にある日本株だが、そのバリュエーション(株価に対する企業価値)は、長期金利と比較すると先進国の中では最も割安に放置されており、円高が止まれば再評価されることは疑いないという。
日銀の資産価格是正対応で、本格的な株価の上昇が
また日銀は、FRBに先行する形で円高回避と資産価格押し上げのための新金融政策を打ち出しており、この先、円高と株価下落が止まらなければ、ETF(上場投資信託)やリート(不動産投資信託)などのリスク資産購入を、現状の5兆円から更に大幅に拡大させる可能性も大きい。
日銀の本腰を入れた資産価格是正から、日本人のリスクテイクに対する意欲は大きく盛り上がってくるため、本格的な株高、不動産価格の上昇をもたらすというのだ。
すなわち、2011年は日本株の大復活が予想されるとし、さらに、過去の例から今後10年間は上昇局面が続いてもおかしくはないとしている。
これまで、日本株には日本人自身が期待できなかっただけに、注目される発言であるとともに、実際にそうした展開が現実化すれば、日本は大いに元気を取り戻せるのだが…
NEWS ポストセブン
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