Hondaは16日、電動二輪車「EV-neo(イーブイ・ネオ)」のリース販売を12月24日から開始すると発表した。
EV-neo は、重量物の運搬や配達業務などのビジネス用途向けに開発し、「クリーン」「静か」と「力強さ」を両立させた原付一種(第一種原動機付自転車)の電動二輪車で、一回の充電あたりの走行距離は34km(30km/h定地走行テスト値)という。
ビジネス使用に備えた装備対応が!
車体は、荷物を積みやすい広くフラットなリアデッキや、乗り降りしやすいフラットなフロアなど、配達などの業務における使い勝手を考慮している。新聞配達などに便利な大型リアキャリアほか、さらに積載性を高めた「EV-neo PRO」も同時に販売する。
バッテリーは繰り返しの充放電や急速充電に強く、極低温時にも安定した特性を持つ東芝製の新型リチウムイオンバッテリー(SCiB)を採用。あわせて専用冷却ファンを備える新開発のバッテリー冷却システムを装備し、年間を通じた業務使用に備えている。
持ち運びできる普通充電器は、残量ゼロから約3.5時間でフル充電(気温25℃環境下)が可能なほか、業務の合間の約30分でフル充電(同)が可能な新開発の専用急速充電器との組み合わせにより、様々なビジネスの現場で幅広く使えるとする。
来年4月から40万円台で一般販売
当面、複数の協力企業に走行データ収集モニタリングのための約100台を来年3月にかけて納車、その後4月から一般の企業や個人事業主に対するリース販売をする予定で、年間1000台の販売目標という。
なお、EV-neo の価格は、普通充電器1台付きが49万4550円、EV-neo PRO は49万9800円で、両タイプとも価格に定期点検・タイヤ交換費用が含まれている。
バイク3社とも、電動で揃い踏み
このほか、ヤマハ発動機が個人向けに9月から販売開始した電動バイク「EC-03」は、6時間の充電で43kmの走行を可能という。さらにスズキも。この秋から電動スクーター「e-Let's」の公道走行調査を始めており、こちらは1回の充電(約4時間)で約30km走行可能とのこと。
来年にかけ、国内各社の新製品が揃うことになり、環境意識の高まりから4輪車業界だけでなく国内2輪車業界にも電動ブームが到来したといえそうだ。
Honda 発表
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