ホンダは20日、埼玉県と共同で電気自動車(EV)や家庭で充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)など、次世代車による実証実験を始めるとし、実験に使用する車両やソーラー充電ステーションなどを公開した。
また埼玉県は、和光市にホンダの研究施設があるなど同社の地元企業であり、昨年3月に「環境分野における協力に関する協定」を両者間で締結していて、今回はこの協定に基づき、ホンダが開発した車両や設備に対し、県が場所を提供するなどで実験に協力するという。
4種類の次世代車を環境異なる3市で実証実験
実験は、EV・PHVに加え電動バイク、電動カートの4種類を使用し、今月末から、さいたま、熊谷、秩父の3市にて実施する。
地域性に合わせた車両使い分けでの検証を行うのが目的で、都会のさいたま市では、近距離用として駅を拠点にEVとバイクの共同利用を、また近郊都市の熊谷市では、最終目的地までは公共交通機関利用とし駅までの移動にEVとPHVの利用を、さらに高齢者の多い秩父市では、電動カートの積極的な利用をそれぞれ試みる。
車両は各5台を投入し、当初はホンダのテストドライバーが使用するが、来年春以降には県民からのモニターを公募する予定としている。
埼玉県も産業育成と雇用創出で地域活性化に期待
このほか県も、県庁内に充電ステーションを設置するなどで実験に協力、平成25年には寄居町にホンダの新工場が完成する予定もあり、エコカー産業の育成と地元での雇用創出で地域活性化につなげたい考えだ。
またHondaは、この実証実験結果を踏まえてパーソナルモビリティーの電動化技術を進め、ソーラーパネルやコージェネレーションなどのエネルギー創出商品を持つ強みを活かし、家庭やコミュニティーで完結できる「トータル・エネルギー・マネジメント」で、低炭素で豊かなライフスタイルを創造していきたいとしている。
Honda 発表
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