就職情報会社のダイヤモンド・ビッグアンドリードは11日、来年卒業予定の大学生らの「就職先人気企業ランキング」を発表した。
調査は、昨年9~12月に全国の国公立・私立の大学3年生と大学院1年生3万名を対象に実施し、計6,763人からの回答を集計したもの。
文系男子は三菱商事が5年連続1位、住商も3位に躍進
この結果、文系男子では三菱商事が5年連続しての1位で、昨年13位の住友商事が3位に躍進するなど、大手商社やメガバンク、保険などに人気が集まった。文系女子も、三菱東京UFJ銀行が1位となるなど、この状況は変わらない。
理系は、男女ともトップは昨年と同じで、男子が東芝、女子が明治グループ(明治製菓・明治乳業の合算、前年は明治製菓単独)だった。
出産・育児社員の再雇用など女性支援制度にも人気が
特徴的なのは、文系女子で、出産・育児で退職した社員の再雇用など、女性支援制度の充実をうたう丸紅や大和証券グループなどが順位を大きく上げ10位までに入ったこと。また理系女子の上位3社は、不況に強いとされる食品関係が上位を占めたことだ。
今春卒業の大学生の就職内定率は、過去最低の57.6%(昨年10月時点)に落ち込むなど、厳しい就職状況が続いており、全般に安定志向を求める傾向が強まっているといえそうだ。
「就職先人気企業ランキング」
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