日本経団連は7日、会社説明会など企業による学生への「広報活動」の開始時期を、大学3年生の12月1日以降とする指針を出す方針を固めた。
大学生の就職活動の長期化が問題となっていることに対応し、これに歯止めをかける対策という。読売新聞などが報じている。
従来より開始時期を遅らせ、学業の妨げを防ぐ狙い
2013年春に入社する学生の採用に際し、会社説明会などの開始時期を大学3年(大学院生は修士1年)の12月以降にするよう会員企業に対し求めるもので、今秋の就職活動から適用することになる。
これまで大手企業の多くは、大学3年の10月頃から学生の登録受け付けや会社説明会を始めていたことから、これにより開始時期が従来より2か月程度遅くなる。
経団連では、12日に正式決定し、春までに会員企業の採用指針である「倫理憲章」に盛り込むことで、徹底を図るという。面接など実際の選考活動の開始時期は、これまで通り大学4年の4月以降となる。
開始時期を巡っては、日本貿易会などが「就職活動のスタートが早すぎて、学業の妨げになっている」などと主張していたもの。
日本経団連
http://www.keidanren.or.jp/indexj.html読売新聞
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