不動産経済研究所が19日に発表した12月の首都圏マンション発売戸数は、前年比40.8%増の7388戸となった。増加は11カ月連続で、6月(66.6%増)以来の高い伸びとなった。
また年間では、前年比22.5%増の4万4535戸と、こちらは04年以来6年ぶりに前年を上回っている。
低金利+住宅ローン減税が追い風。都心近くが人気に
低金利に加え、政府の住宅ローン減税が追い風となったためで、リーマン・ショックで4万戸割れとなった09年からは急回復したが、6~8万戸で推移していた07年以前の水準には未だ戻っていない。なお同社では、11年の発売戸数を5万戸と予想している。
地域別では、特に神奈川の伸びが大きく、32.4%増となったほか、首都圏販売の半分を占める都心も24.4%増加となった。都心に近く、利便性の高い地域が人気となったようだ。
また契約率では、前年比8.7%上昇の78.4%となり、好不調の分かれ目とされる70%を12カ月連続で上回っている。
なお、近畿圏の発売戸数は9.8%増の2万1716戸、契約率は70.2%だった。
不動産経済研究所
http://www.fudousankeizai.co.jp/