財務省は23日に発表した1月の貿易統計速報(通関ベース)では、輸出は4兆9714億円(前年同月比+1.4%)、輸入は5兆4428億円(同+12.4%)となり、貿易収支は4,714億円の赤字となった。
赤字は1年10カ月振りで、輸出の伸びが鈍化する一方、資源価格上昇による輸入額の増加が影響した。
米・中向けの輸出額減と、資源高で輸入額増が影響
輸出は、鉱物性燃料・鉄鋼等が増えたことから、14カ月連続で増えているものの、伸び率は3カ月振りに縮小した。これは米国向けの自動車輸出額が低価格車の増加で減ったほか、中国向けも春節(旧正月)期間中の通関業務の停滞を懸念した出荷調整が影響したもの。
輸入は、原油や鉄鉱石・石油製品などの資源高により、輸入額が増えており、増加は13カ月連続で、伸び率は3カ月連続での2ケタとなっている。
財務省では、「中東情勢の緊迫化で、今後も輸入価格が上昇する可能性がある」としている。
財務省
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