全日本空輸(株)と香港の投資ファンドなどの出資によるA&F・Aviation(アビエーション)(株)が、日本発の本格的LCC航空会社として設立登記したことを、10日に発表した。
同社は東京(港区東新橋1-5-2)に本店を置き、就航前までに国内投資家からの出資を募って、最大で約150億円までの増資を予定している。代表取締役 CEOには、全日空のLCC共同事業準備室長だった井上慎一氏が就任した。
11年度下期から関空拠点に国内と北東アジア線に就航
2011年度下期より、関西国際空港を拠点としての国内線のほか、飛行時間3~4時間の北東アジアの都市にも就航する予定という。180席程度の単一機材を用い、初年度は5機にて、また5年以内に16機を導入し、年間600万人の旅客を輸送する計画とのこと。
同社はまた、LCCとしてのハード、ソフト面双方からの環境整備を推し進め、日本国内のみならず、アジア全域での文化、経済の活性化に貢献していくとしている。
具体的な路線や運賃などは今後決定するが、井上社長は、
「圧倒的に安い運賃を恒常的に提供することで、潜在需要を生み出す。ITを活用した予約受付などで、コストは既存大手の半分程度を目指す」
などとの考えを示すとともに、
「最初の5年間が勝負で、3年後に単年度黒字に、また5年後までに累積損失の一掃を目指す」
との抱負を述べている。
「A&F・Aviation株式会社」設立発表
http://www.nikkan.co.jp/newrls/rls20110210n-01.html?newrls-t0210全日本空輸(株)
http://www.ana.co.jp/