三菱電機(株)は14日、電力用変圧器事業の強化に向け、米国拠点のMitsubishi Electric Pouwer Products Inc.(ペンシルバニア州)の新工場として、テネシー州に変圧器工場を建設すると発表した。
投資金額は約180億円で、これにより電力用変圧器の生産能力倍増を目指すという。
世界の送変電設備容量は着実に拡大し、特に北米は全設備容量の30%以上を占める世界最大規模の市場だが、米国の過去の送変電設備が更新期を迎えているため、新工場建設で高水準に継続すると見込まれる需要の取り込みを狙うもの。
需要増対応の生産能力強化と世界生産体制構築目指し
同社では、国内赤穂工場生産能力を大幅に上回る需要増に対応できる生産能力強化と、グローバルで効率的な生産体制構築により、変圧器生産能力の倍増を目指すとのこと。
新工場は発電所、変電所向けの大型変圧器を生産品目とし、この4月に着工、2013年4月稼働予定で、15年度にフル生産に引き上げる計画だ。
同社は現在、北米市場でのシェアは5%だが、2015年以降に20%超とするのが目標で、同市場でのトップになるとしている。
参考資料
http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0273489_03.pdf三菱電機(株)
http://www.mitsubishielectric.co.jp/