東京電力は15日、これまで最大4,650万キロワットとしていた7月末時点の電力供給能力について、ガスタービン発電機の新設などにより5,200万キロワットを確保できる見通しになったと発表した。
被災や定期検査で停止していた火力発電所の復旧にめどがついたほか、袖ケ浦火力発電所などにガスタービン発電施設の設置を間に合わせることによる。
東電の精査結果をみて節電目標設定の見直しも
これを受けた海江田万里経済産業相は、臨時記者会見にて「需給抑制見直しの可能性が出てきた。抑制計画の見直しを考えたい」と述べ、これまで大口需要家や家庭の電力需要を15~25%と設定した節電目標の引き下げを示唆した。
しかし、東電が22日に精査結果を公表するとしていることから、削減目標の引き下げ幅については、これを確認した上で設定を見直すことになる。
過度な節電は景気を下押ししかねないためだが、昨夏並みの猛暑だとピーク時の電力需要量は6,000万キロワットに迫る懸念もあり、電気事業法27条に基づく大口需要家向けの使用制限まで見直す可能性は低いとみられている。
今夏の需給見通しと対策について(第2報)-東京電力
http://www.tepco.co.jp/cc/press/11041503-j.html経済産業省
http://www.meti.go.jp/