ソニーは、タブレット型の多機能情報端末「Sony Tablet(ソニータブレット)」を2011年秋以降、日本を含む世界で販売すると発表した。
Sony Tabletは、タブレット端末向けに最適化したグーグルの最新OSである“Android 3.0”を採用、WiFiやWAN機能を搭載することで、ウェブブラウジングやメールはもちろん、インターネット上でビデオやゲーム、電子書籍など様々なコンテンツをどこでも快適に楽しめる優れた使い勝手を実現している。
無線環境悪くとも素早いサイト表示とキー操作性
ソニー独自の技術としては、「Swift & Smooth Performance」があり、一つはWi-FiやWANなど無線環境でのWeb閲覧時に用いられる技術で、回線の速度が不安定か低速なときに、より速くウェブサイトのページを表示させることができる。
二つめは、指に吸い付くような滑らかなタッチパネル操作を可能にした技術で、ウェブページスクロール、キーボード操作、ゲーム操作などで追従性のよい操作性を可能にしている。
持ち運び性に配慮した2機種。S2は2画面構成
Sony Tabletには、「リッチ メディア エンタテインメント」を提供するS1と、「モバイル コミュニケーション エンタテインメント」を楽しめるS2の2つがあり、いずれもフロントとリアにひとつずつカメラを搭載する。
S1は、重心を片側に寄せた偏重心デザインが特徴的で、これは片側に厚みを持たせることにより片手でも安定して持ち運びやすい工夫という。9.4型の大型ディスプレイを搭載する。
S2は、持ち運びの快適性を追求した端末。5.5型のディスプレイを上下2面に搭載し、ビデオやゲームの利用時などにはディスプレイ部と操作部を完全に分けて使うことができる。メールの利用時には上部にメール本文、下部にソフトウェアキーあるいは受信ボックスを表示させることが可能で、両画面を使ってひとつのウェブサイトを表示させることも可能だ。
ソニー独自の様々なコンテンツサービスへの対応も
このほか、ソニー独自のコンテンツサービスとしては、同社のネットワークサービスプラットフォーム「Qriocity」を介して豊富なライブラリーをもつビデオや音楽コンテンツが提供される。また、「PlayStation Suite」により初代プレイステーションの名作タイトルなども楽しめる。
さらに、オンラインブックストア「Reader Store」の電子書籍販売サービスとの連携により、コンテンツを手軽にダウンロードすることで電子書籍端末としての利用もできる。
iPadに遅れること約1年半になるが、独自のデザインや操作性に加えソニーならではの質の高い様々なエンターテインメント環境は、他社に遅れたとはいえ無視できないものとなりそうだ。
発表情報
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201104/11-055/ソニー(株)
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