インターネットのドメイン名に使える名前が増えることとなる。ドメイン名を管理するICANNが、20日にシンガポールで開催した理事会で決定したもの。
これまでは、「.jp」のような国名を示すもののほか、「.com」「.org」「.net」といった一般トップレベルドメイン(gTLD)には22の語尾記号しか使えなかったが、今後は会社や製品名、地域名などの固有名詞が使用可能となる。しかも、英語以外の言語・単語もOKというから漢字も使えるようになる。
ドメインに社名など使用で、ブランド戦略として活用が
これにより、企業が社名などをgTLDに使うことで、ブランド戦略としての活用が期待できるほか、なりすまし防止にも効果が見込めそうだ。キヤノン(.canon)や日立製作所(.hitachi)が申請を予定しているという。
ICANNによると、gTLDの拡張は以前から求められていたもので、今回の決定は「ネット社会や企業、政府当局との長年にわたる討論の結果による」としている。
この新gTLDの申し込みは、2012年1月12日から同4月12日までの3カ月間で、運用は13年から。なおこの取得には審査費用が1,500万円ほど必要とのこと。
ICANN 発表内容
http://www.icann.org/