三菱電機(株)と日本電気(株)は15日、生産管理システム分野のクラウドサービス事業で新たな協業を行うと発表した。
今回の協業により両社は、三菱電機のFA制御機器とNECのSaaS型「IFS Applications」を組み合わせたサービスの提案や共同マーケティングを開始、その第一弾として、日本国内およびアジア地域で営業活動を行い、今後3年間で同地域50社への販売を目指すという。
両社の得意技術で企業の複数部門情報を”見える化”へ
これまで三菱電機は、最先端の制御技術とネットワーク技術を駆使して“生産現場の見える化”を実現する「e-F@ctory」をコンセプトに、シーケンサ MELSEC-QなどFA製品のトータルサプライヤーとして、国内外で事業を展開している。
一方NECは、世界の多数の製造業に導入されているERPパッケージソフト「IFS Applications」を国内ベンダーとして唯一、クラウドサービス(SaaS型)で提供しており、日本企業特有のニーズに適応する機能も追加提供して導入企業から高い評価を得ている。
しかし企業はこれまで、FA機器とERPシステムを個別に導入していたことから、複数部門にまたがるデータは連携に時間がかかったり、トレースや一元化して見られないといった問題で、情報の見える化を妨げていたという。
そこで今回、「MELSEC-Qシリーズ」とSaaS型「IFS Applications」を組み合わせたサービスを提供することで、現場のリアルタイムな生産進捗の把握と品質情報の見える化を実現するという。これにより、迅速な対応と部門をまたいだ見える化効果が期待でき、環境負荷低減といった価値を生み出すことも可能としている。
共同発表内容
http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2011/pdf/0615.pdf三菱電機(株)
http://www.mitsubishielectric.co.jp/日本電気(株)
http://www.nec.co.jp/