全日空系で日本初の格安航空会社(LCC)となるPeach Aviation(ピーチ・アビエーション)(株)※ は7日、国土交通省より航空運送での事業許可を取得したと発表した。
同社は関西国際空港を拠点に来年3月の営業開始を予定、エアバスのA320-200型機(180人乗り)3機を用いて、来年3月から国内線の関空-福岡便と関空-札幌便を、また同5月から国際線の関空-仁川(韓国)便の開設を予定している。
日本とアジアで愛されるエアライン目指し着々と準備
また、就航から2年後をめどに、中国や台湾など東アジア市場の路線拡大を目指すとしている。航空自由化が進み、海外LCCが日本市場に殴り込みをかけている折、国内旅客の囲い込みとともにアジアからの訪日客を狙う戦略だ。
同社はコスト削減を徹底し、運賃は大手の正規運賃の半額程度を目指していて、今秋には詳細な運賃を提示するという。
なお同社の現資本金は3005万円で、このうち全日空が33.4%、香港の投資会社と産業革新機構がそれぞれ33.3%ずつを出資している。これを来年の就航までに最大150億円に増資するなど、営業開始に向けた準備を展開していくが、訪日旅行客が低迷している現状で果たして起爆剤となるのか、注目されるところ。
※社名 Peach の由来
Peach(桃)は、アジア発祥の果物で、若々しさ・活力・長寿・繁栄・幸せなど、ポジティブな言葉を連想させるものとして愛されており、日本の桃はその美味しさとカタチの美しさから、アジアでも人気がある。
この桃のように日本とアジアで愛されるエアラインとなり、誰もが簡単に旅行を楽しめるようなフライトを提供していきたいという気持ちを社名に込めている。
Peach Aviation(株)
http://www.flypeach.com/