オバマ米大統領は29日、自動車メーカーに対する新たな燃費規制案を発表した。2025年までに現行の2倍の燃費性能となる1ガロン当たり54.5マイル(1L当たりでは約23キロ)に引き上げるというもの。
これは乗用車と小型トラックを対象とする17~25年のCAFE※ 規制となるもので、米政府と米・欧・日・韓の主要自動車メーカーが既に合意したという。日本経済新聞など報道各社がこれを報じている。
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新たな規制で米国内自動車は環境対策車へシフト
同大統領は、ワシントンでの同規制案発表に際し、「輸入原油依存度を減らすための大きな一歩」と語り、今後は目標とする9月30日までに、正式に規制計画を議会に提案することになる。
なお、現在の燃費基準は27.3マイル(同約11.6km)で、自動車業界が昨年受諾した16年までに35.5マイル(同約15.1km)とする内容からも大幅に進める内容となっており、これまで米国内で運転していた乗用車やトラックは、HVやEVなどの環境対策車開発へと、大きく舵を切ることとなりそうだ。
※ CAFE(Corporate Average Fuel Efficiency)
各自動車メーカー毎に算定する平均燃費。モデル別の燃費を新車販売台数で加重平均したもので、基準値を下回らないように米国では義務付けている。詳しくはリンク記事参照
CAFE by Wiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/CAFE日本経済新聞
http://www.nikkei.com/