日本政策投資銀行(DBJ)は1日、アルプス電気(株)に対し新しい「DBJ防災格付」での最高ランク適用による低利融資を、初めて行うと発表した。
格付融資に関しては、平成18年4月に運用を開始しているが、それまでの実績・経験と欧米規格等も参考にし、東日本大震災での企業ヒアリングも行った上で、このほど評価システムの内容を大幅に見直したもの。
予防に留まらず発災後の事業継続活動を総合的に評価
防災対策を前提とした管理体制など、予防だけに留まらず、危機事案発生後の戦略・体制等を含めた企業の事業継続活動を総合的に評価する内容となっている。
一方アルプス電気は、東北地域に7つの工場拠点があり震災の影響を受けているが、平時からの防災及び事業継続対策への取組み等が奏功したことで被害を最小限にとどめ、通常の生産ラインへの復旧も極めて短期間に成し遂げている。
この結果、同社が世界中に負う供給責任を果たしたことにより、DBJは同社に対し、5段階評価の最高ランクとなる「防災への取組が特に優れている」の格付付与を決定したもので、この8月中旬には5億円の融資が同社に対して行われることとなる。
発表記事
http://www.dbj.jp/ja/topics/dbj_news/2011/html/0000007083.htmlアルプス電気(株)
http://www.alps.com/j/index.html(株)日本政策投資銀行
http://www.dbj.jp/