航空機部品製造工程の規定違反が内部告発で判明
三菱重工業の航空機部品製造で、規定違反が確認されたという。これは26日の国土交通省での大臣発言として、閣議後の記者会見で報じられたもの。
これは、同社の内部告発で明らかになったもので、同社自体も6月、一部事実に関する公開報告(下記)として、各種航空機等のチタン部品製造過程で作業が正しく行われていなかったことを確認、安全上は問題ないが対応策を講じるとしていた。
これに対し国交省は7月8日、同社に品質管理の徹底を厳重注意するとともに、再発防止策と再報告を求めていたところ、8月23日に同社から報告書が提出されたという。
千件超える規定違反。管理不足・納期優先体質が露呈
報告内容は、社内規定違反事例が1,000件以上あったこと、その原因は社内に納期を優先する体質が蔓延し、かつ作業管理や教育・訓練等が十分に行われていないなど、航空機の安全確保を最優先すべき航空機製造者として極めて重大な問題があったことが判明したとしている。
同省では、この事実を「ものづくり日本」として極めて遺憾とし、再発防止策の確実な実施と、抜本的な改善の着実な進行を確認するため、同社に再発防止策実施状況の定期報告を指示、また引き続き立入検査等で厳しく監視していくとしている。
国土交通相発言
http://www.mlit.go.jp/page/kanbo01_hy_001660.html三菱重工(株)発表内容(6月)
http://www.mhi.co.jp/notice/notice_110621.html国土交通省
http://www.mlit.go.jp/index.html