平均分配金比率が5%超と個人投資家に人気
このところ、株式のように取引できる不動産投資信託(REIT)が順調な伸びを見せている。東証REIT指数の22日の終値は、前週末より6.22ポイント高い1038.16と2011年7月以来の高値となった。
この背景には、配当利回りが良いことから個人投資家に人気が集まっているためとみられる。株価に相当する投資口価格に対する分配金比率は、全体の平均が5.2%と東証1部の予想配当利回り(約2.5%)や国債金利などより高いことも、人気を集めている理由のようだ。
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東京・新宿ビル群>
また、不動産市場での底入れ感もみられる。シービーアールイーが17日に発表した都心部でのオフィス空室率は、改善傾向を示唆しており、平均空室率の改善や地価の上昇が進めば平均賃料の増加も期待でき、リートの配当利回り上昇にもつながるというもの。
さらに、金融庁が自己投資口買い(企業の自社株買いに相当)の解禁を進めるとの観測があるほか、政府の日本再生戦略に不動産投信資産規模を2020年までに倍増させる目標が盛り込まれるなど、投資家の政策期待は大きく、今後もREIT指数の上昇基調は続きそうだ。
(参考)東証REIT指数
http://quote.tse.or.jp/tse/quote.cgi?F=histidx/関連記事(CBRE発表)
http://www.cbre.co.jp/JP/Media_Centre/Pages/