分配金は0ベース続く
T&Dアセットマネジメントは、18日、同社の取り扱う追加型投信「中国株厳選ファンド3カ月決算型(愛称:百花繚乱3カ月決算型)」の決算を実施したことを発表した。それによれば、17日に3か月ごと設定の決算を迎え、分配金は0円となっている。
これまでの決算期においても、分配金無しが続いており、今回もその方針を引き続きとったかたちだ。18日現在の最新データでは、同ファンドの基準価額は5931円、純資産総額は3億7800万円である。
9月末の運用概況としては、基準価額で3.6%の上昇を記録したという。9月末時点のマザーファンドにおける組入銘柄数は55銘柄、株式組入比率は94.1%となっている。主に中国の第12次5カ年計画により恩恵を受けると考えられ、中長期的に高い成長が見込める銘柄の保有を継続したという。内訳としては組入比率上位から、耐久消費財・アパレルが10.1%、保険9.3%、資本財8.5%、銀行8.3%、素材8.1%となっている。
個別の銘柄でみると、鉱物資源採掘会社のツージン・マイニング、高速度綱切削工具メーカーのティエンゴン・インターナショナルなどが収益にプラスに寄与した一方で、家庭用紙製造のビンダ・インターナショナル・ホールディングス、アパレルメーカーのチャイナ・リーランなどがマイナス影響を与えたそうだ。
(交付目論見書より参考画像)
全国代表大会頃の景気刺激策に注目
今後の運用方針としては、中国共産党第18回全国代表大会の開催前後でさらなる景気刺激策の発動が見込まれるといい、ここで市場戦地面とが良好になっていくと予測している。また、世界的な流動性供給の増加が、グローバル投資家のリスク許容度を引き上げ、株価バリュエーションの上昇が期待できるともした。
こうした観測に基づき、同ファンドでは、景気敏感株に対し、利益成長の確度の高さとバリュエーションに留意しながら選別投資を図り、収益の向上を目指していくとしている。
T&Dアセットマネジメント 中国株厳選ファンド3カ月決算型
http://www.tdasset.co.jp/fund/COC2/