世界的な金融機関が発行するハイブリッド証券に投資
三井住友アセットマネジメント株式会社は追加型投資信託新商品「日興フィッシャー・グローバル金融機関ハイブリッド証券ファンド(為替ヘッジあり)」の設定を10月10日に行った。
世界的な金融機関が発行するハイブリッド証券を実質的な主要投資対象とした商品で、信託期間は2014年10月10日から2024年9月26日までの約10年間、収益分配は原則として、年2回毎年3月および9月の26日の決算日に実施される。
運用はファンド・オブ・ファンズ形式で実施され、ケイマン籍円建て外国投資信託「ワールド・ハイブリッド・セキュリティーズ・ファンド」を通して世界の金融機関が発行するハイブリッド証券に投資が行われる他、三井住友アセットマネジメント株式会社が運用する国内籍円建て投資信託「マネープール・マザーファンド」を通して、円貨建ての短期公社債や短期金融商品にも投資が行われる。
外国投資信託証券の投資顧問会社はフランスを代表する世界的金融機関「BNPパリバ」傘下の資産運用会社であり、機関投資家向けの債券アクティブ運用に強みを持つ「フィッシャー・フランシス・トリーズ・アンド・ワッツ」となっている。
投資するハイブリッド証券の3つの魅力
ファンドが投資するのは、「魅力的な利回り」、「発行体は世界を代表する一流の金融機関が中心」、「信用力向上によるハイブリッド証券の値上がり期待」の3つの魅力を持ったハイブリッド証券とされており、バーゼルⅢ(国際的に活動する銀行の自己資本比率等に関する国際統一基準)に対応しているCoCo債なども含まれる。
普通社債と普通株式の特色を併せ持つハイブリッド証券のリスク・リターン特性は債券と株式の間に位置し、その利回りは日本国債、米国国債、グローバル投資適格社債を上回っている状況だ。
また、グローバルな金融システムの安定に欠かせない金融機関(G-SIFIs)が発行するハイブリッド証券を主な投資対象としているため、発行体格付けが概ね投資適格となっている。投資適格未満である米国ハイイールド社債などと比較して信用力が高い。
さらに、銀行が発行するハイブリッド証券の信用スプレッドは、リーマンショック以前の安定期と比べて高い水準にあり、特に世界を代表する銀行であるG-SIBsは、営業利益の増加や自己資本比率の上昇が期待されることから、より一層の信用力の向上が見込まれるため、信用スプレッドの縮小や証券価格の値上がりが期待されている。
日興フィッシャー・グローバル金融機関ハイブリッド証券ファンド(為替ヘッジあり)商品詳細資料
http://www.smbcnikko.co.jp/inv/item/pdf/leaflet/8129.pdf