ファッションビルの丸井などを傘下に持つ持株会社・株式会社丸井グループ(本社・東京都中野区、代表取締役社長・青井浩)は、つみたて投資専門の証券事業に参入する。参入予定は、関係機関への手続き終了後の9月。
若年層のカード会員の資産づくりに
同社は小売事業、フィンテック事業のほか、アニメ・映像事業を手掛けている。その中のフィンテック事業であるカード事業・エポスカード会員657万人(2018年3月末時点)のうち、約半数が20代・30代、約7割が女性の顧客構成となっている。
現在の生活ではなく「将来のために」貯蓄や投資などで備えている若年層をターゲットに、経営資源を活かした新たな資産形成サービスを提供する目的で証券事業の参入となった。
初のクレジット払いで投資信託
tsumiki証券のサービス概要は、「つみたてNISA」対象の投資信託の中から厳選した3社4ファンドを取扱う。
特長は、月々のファンド購入をエポスカードの1回払いで扱う点で、クレジット払いで投資信託を購入できるのは、日本初のスキームとなる。
利用は1回払いのみとなるので、金利手数料等はかからない上、年間の積立金額や積立期間に応じたエポスポイントも付与される。
同社では、商品提供はもとよりセミナーなども実施して、顧客の資産作りを応援、さらに「10年後には100万人のお客さまへサービスを提供し、預かり資産残高1兆円をめざしてまいります」とコメントしている。