40円から30円に引下げ決定
野村アセットマネジメント株式会社は16日、同社の取り扱う追加型投資信託「野村世界高金利通貨投信(毎月分配型)」について、2013年1月15日決算の分配金で引下げを行ったことを発表した。
同ファンドでは、前回決算までは分配金40円(1万口当たり・課税前)となっていたが、今回それを見直し、30円(1万口当たり・課税前)としたという。これでファンドが設定された2007年8月29日以来の分配金累計は、2930円(1万口当たり・課税前)となった。
(発表資料より参考図)
平均最終利回り・基準価額が低下傾向
今回の分配金引下げの決定にいたった経緯としては、以下の点が挙げられている。ファンドの基準価額は2012年1月以降、5000円台後半から6000円台の水準で推移しており、やや低調にある。なお、決算日である1月15日時点でのファンド基準価額は6952円で、分配金再投資後では10302円となっている。
またポートフォリオの平均最終利回りは、ファンドが投資する外国投資信託の組入債券等(現金を含む)の最終利回りをその組入比率で加重平均したもの(現地通貨建)だが、この値がおよそ1年前の2011年12月30日時点では5.5%であったものの、2012年12月28日時点では4.1%にまで低下した。
こうした状況下で、ポートフォリオの平均最終利回りや基準価額水準等を考慮し、分配金引下げを決定したという。
「野村世界高金利通貨投信(毎月分配型)」は、新興国を含む世界の国の通貨建て債券(国債、政府機関債、政府保証債、社債、資産担保証券等)およびコマーシャル・ペーパー等の短期有価証券を実質的な主要投資対象としている。運用はファンド・オブ・ファンズ方式で、インカムゲインの獲得と中長期的な信託財産の成長を目指して行われている。
野村アセットマネジメント 分配金のお知らせ
http://www.nomura-am.co.jp/fund/news/pdf/ファンド情報 : 野村世界高金利通貨投信(毎月分配型)
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