リターン上位はトルコが占める
総合金融情報サイト、モーニングスターが2012年12月末を基準とした過去1年間のトータルリターンランキングを発表した。対象はDC、SMA専用、ETF、およびブル・ベア型を除く純資産額10億円以上のファンド。
トータルリターン上位ランキングは以下の通り。
1位 オーロラ2(トルコ投資ファンド)
投信会社・野村アセットマネジメント 上昇率83.13%
2位 損保ジャパン-フォルティス・トルコ株式オープン
投信会社・損保ジャパン日本興亜アセットマネジメント 上昇率78.31%
3位 ライジング・トルコ株式ファンド
投信会社・損保ジャパン日本興亜アセットマネジメント 上昇率75.17%
トータルリターン下位ランキングは以下の通り。
1位 WTI原油先物ファンド(ロング・ポジション)
投信会社・ITCインベストメント・パートナーズ 下落率14.59%
2位 BR・ゴールド・メタル・オープンAコース
投信会社・ブラックロック・ジャパン 下落率14.01%
3位 ノムラ・グローバルトレンド(円コース・毎月分配型)投信会社・野村アセットマネジメント 下落率9.40%
トータルリターンランキングの上位は、いずれもトルコに投資するファンドだ。
トルコ・好パフォーマンスの要因
トルコは主要株価指数である「イスタンブール ナショナル100種」が年間で52.55%上昇。
トルコ中央銀行による翌日もの貸出金利の引き下げを連続して行うなどの緩和的な金融政策、年初からの経常収支改善傾向に加え、2012年11月5日に、格付会社のフィッチ・レーティングスがトルコの外貨建て長期国債格付をBBB-、自国通貨建長期国債の格付をBBBに引き上げ投資適格としたことなどが上昇の背景とみられる。
また2012年12月28日のトルコ株式市場は、一時最高値を更新。市場では、フィッチ・レーティングスに続き、ムーディーズ・インベスターズ・サービスもトルコを投資適格級に格上げするのではないかとの期待が根強い。
ファンド情報
2013年1月11日現在、オーロラ2(トルコ投資ファンド)の基準価額は18271円、純資産総額は5252百万円。
損保ジャパン-フォルティス・トルコ株式オープンの基準価額は12805円、純資産総額は11128百万円。
ライジング・トルコ株式ファンド の基準価額は11821円、純資産総額は12007百万円。
月間は中国、年間はトルコの株式ファンドが上位(モーニングスター)
http://www.morningstar.co.jp/msnews/news?rncNo=927605&newsType=fundトルコの政策金利引き下げについて(損保ジャパン日本興亜アセットマネジメント)
http://www.sjnk-am.co.jp/dat/tp20121219_TU.pdf