「S&P BDC 指数(円換算ベース)」の動きに連動
日興アセットマネジメント株式会社は投資信託新商品「インデックスファンドBDC(毎月分配型)」の運用を2月18日に開始した。
米国の金融商品取引所に上場されているBDCやBDCに関連する証券を実質的な主要投資対象とした商品で、信託期間は2028年11月20日まで、信託金限度額は1,000億円、決算日は毎月20日(休業日の場合は翌営業日)となっている。
運用はファミリーファンド方式で実施され、マザーファンドである「インデックスマザーファンドBDC」を通して、投資対象であるBDCなどに投資が行われる。
なお、米国のBDC市場の動きを表す指数「S&P BDC 指数(円換算ベース)」の動きに連動する投資成果を目指して運用が行われ、流動性などを考慮してBDCに関連するETN(「上場投資証券」または「指標連動証券」)などに投資する場合もあるとしている。
注目を集めるBDC
BDC(Business Development Companies)とは、主に中・小規模の未上場企業を対象に(上場企業を対象とする場合もある)融資を行ったり、株式、債券などに投資を行う投資法人のことを指す。
2012年から段階的に導入されている国際的な自己資本規制「バーゼルIII」の影響で、銀行が中・小規模企業相手の融資を控える傾向があるなか、BDCは中・小規模企業を資金の面からサポートできる存在として注目を集めている。
市場からの資金調達を行うために、その多くが米国の金融商品取引所に上場されているので、日々の流動性が相対的に高いうえに、米国証券取引委員会(SEC)のルールに従い財務内容が定期的に開示されていることから、透明性が高いという特徴がある。
さらに、USリートなどと同様に、利益の90%以上を投資家に配当することによって、実質的な法人税の優遇措置を受けられるために、相対的に高い利回りであることも魅力の1つとなっている。
インデックスファンドBDC(毎月分配型)交付目論見書
http://www.nikkoam.com/files/fund_pdf/642290/file/