南アフリカで日本式採用に向け交渉
ブラジルの協力のもと、総務省は南アフリカ15カ国と日本式地デジの採用に向けて交渉に入った。周辺機器の輸出を後押しすると同時に、資源獲得にも繋げたい考えだ。
南アフリカでは、ワールドカップの経済効果で地デジの普及が進むと考えられている。
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地デジを制する者が世界を制す?!
世界の主な地デジには日本式のほか、欧州・米国・中国式がある。日本方式は携帯のワンセグ対応のほか、山間部での電波障害に強い、導入コストが他方式に比べ安いというメリットがある。このメリットを生かし、既にブラジルやペルーなど南米8カ国が採用済みで、アジアではフィリピンに続き、タイでも交渉中である。
協力国のブラジルは日本式を海外で初めて採用した”親日国”で、同じポルトガル語を使うSADC(南部アフリカ開発共同体)加盟国のアンゴラやモザンビークとも関係が深い。南アフリカを足がかりに周辺国へ採用を広げたい。
南アフリカ諸国において最大のライバルは中国だ。中国も独自の放送方式を持っており、天然資源の獲得を狙って国家レベルの売り込みを行っている。
日本政府も地デジ日本方式の輸出を成長戦略の柱としており、放送用のインフラ機器のほか、対応テレビや携帯端末の輸出促進したい考えだ。
社団法人デジタル放送推進協会
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