日銀短観が発表
2010年7月1日、日本銀行は、短観(概要、2010年6月調査)を発表しました。
短観は、正式名称を「第145回全国企業短期経済観測調査」といいます。俗に言う「日銀短観」と言われるもので、市場などから最も注目されている経済指標の一つです。
(画像は日本銀行HPトップページ)
大企業製造業の業況判断指数DI(景気の状況(業況)が「良い」と回答した企業の割合から「悪い」と回答した企業の割合を差し引いたもの)が+1という結果になりました。
一方、中小企業製造業・業況判断指数DIは、前回調査(2010年3月)より改善はしましたが、-18という結果になりました。
今回の日銀短観の特徴は
今回の大企業製造業の業況判断指数DIが、+1という結果については、市場予想より良かったとの声がでています。
短観の結果を見ると、大企業においては、一定の景況感の改善がみられました。一方、中小企業は、改善がみられたものの依然として厳しい結果となりました。
景気の回復が本格的に実感されるには、中小企業の景況感の回復がカギとされます。そのため今後は、中小企業の指標がどのように推移していくかが、注目されます。
日本銀行
http://www.boj.or.jp/短観(要旨、2010年6月、日本銀行サイト内)
http://www.boj.or.jp/type/stat/boj_stat/tk/yoshi/tk1006.htm