ニトリの顧客囲い込みもあり
北海道をロケ地として大ヒットした中国映画「非誠勿擾」の影響もあり、いま多くの中国人富裕層が、次の不動産購入先として北海道をターゲットにしているという。これは中国経済網が伝えたもの。
この映画を配給し、かつ中国人富裕層向けに別荘販売を展開しているのは、家具・インテリアショップ「ニトリ」の子会社である「
ニトリパブリック」。
北海道千歳市で別荘分譲を行い、今年4月に売り出した17棟はいきなり完売したという。7月に完成予定だが、これまでに約100人からの引き合いを受け、現在第2期建設計画を検討中といい、映画や家具を通じて顧客を囲い込んでいる格好だ。
この別荘は、新千歳空港から車で10分と至近距離にあり、1区画当たり380平方メートルの庭付き2階建てで、一棟約3千万円。リビングルームなどにニトリの国際ブランドの家具が置かれ、室内のインテリアも整えられている。
中国の取引先から「北海道にロングステイしたい」「できれば家を持ちたい」と持ちかけられたのがきっかけという。
中国人富裕層は、日本の不動産は今が買い時と…
不動産購入は北海道に限ったものではない。海外メディアによると、ここ1~2年の間に中国人富裕層が日本での「不動産購入ブーム」を巻き起こしており、富裕層の多くが日本で不動産投資を行っていて、日本にある1億円以上の別荘の多くを中国人が所有する例が多いという。
東京都豊島区で主に中国人顧客を対象とする不動産会社は、最近、上海から来た富裕層で東京都内のマンションに興味を示し、1億円程度の物件への投資を検討する人が多いとのこと。
こうした富裕層のほとんどは、既に中国国内で不動産をいくつか所有していて、リスク分散のためもあって、中国からの距離が近い上に、最近は不動産価格がやや低下している日本の不動産を今が買い時と判断しているようだ。
ニトリパブリック
http://www.np-inc.jp/