ローソンが調剤薬局を併設
ローソンは都内にある「ナチュラルローソン」で調剤薬局を併設した店舗の展開を始めた。今後年間10店舗程度調剤薬局併設型に転換していく予定。新店舗は薬局を展開するクオールとローソンがフランチャイズ契約して行う。
午前8時半から午後7時まで薬剤師が常駐し、処方箋に対応する。1日100枚程度を想定している。扱う薬剤は第1種薬品21品目、大衆薬の第2種・第3種は208品目に上る。薬剤師の不在時は薬剤師が24時間常駐するクオールのコールセンターでテレビ電話で来客に対応する。
※イメージ
進むコンビニ業界と調剤薬局業界の提携
ローソンはクオール意外にもマツモトキヨシホールディングスとも提携して美容関連商品にも注力する。高齢者と女性を集客するには医療と美容が不可欠との考え。2014年までに1000店舗の出店を目指している。
一方セブン&アイホールディングスも調剤薬局大手のアインファーマシーズと提携。共同で大衆薬や健康商品の開発に着手し、プライベートブランドで販売する予定。
ミニストップもイオン傘下のドラッグストア2社と提携。ドラッグストアの一角にコンビニエンスストアがある形式で他店との差別化を図る。
消費者の利便性は上昇するか
医薬分業が進み、院外処方の病院がほとんどとなった。処方を受けてすぐに近隣の院外薬局に行くことができればいいが、事情があったりしてすぐ行けなかったとすると、行きつけの薬局を持っていなかったり、営業時間内に行けなかったりなど薬を受け取れないまま処方箋の期限が切れてしまうこともあるかもしれない。高齢者にとっても、介護者に薬局まで行ってもらう時間と労力が節約できるというメリットがある。
コンビニエンスストア業界も売上額減少で苦戦を強いられている。高齢化社会で医療へのニーズが高まることが予測される今後、薬剤師の獲得や販売ノウハウの確立が急務である。
ローソン 会社情報
http://www.lawson.co.jp/company/クオール
http://www.qol-net.co.jp/セブン&アイHD
http://www.lawson.co.jp/company/アインファーマシーズ
http://www.lawson.co.jp/company/